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【福岡県CIRからの寄稿】太宰府での一日

福岡県の国際交流員である黄紫娟さん(2020年度派遣)から寄稿いただきました。

太宰府での一日

昨年1年を振り返ると、新型コロナウイルス感染症で始まり、今なお、不安な状況が続くなど、かつて誰も経験したことのない1年となりました。誰でも、自粛、自粛の連続で、やりたいことが思うようにできないストレスが多くあったことでしょう。もうしばらくの間、このような状況が続くことが予想されますが、新しい年を迎えるにあたり、気持ちは明るく、前を向いていきましょう。皆さん、あけましておめでとうございます。

日本には、昔から「初詣」の習慣があります。つまり、一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりするために、年が明けてから初めて神社や寺院に参拝することです。しかし、今年はコロナ対策の一つとして、太宰府天満宮では、初参りは3月末まで延長されました。天満宮は天神さまの菅原道真公をお祀りする神社で、菅原道真公と牛はゆかりが深いので、今年は太宰府天満宮にとっては特別な一年だと考えられ、天神様に幸運に恵まれるようお願いする人がかなり多いそうです。新春にあたり、皆の笑顔はマスクでも隠しきれません。

今日は皆さんに太宰府を満喫した一日をシェアしたいと思います。

太宰府駅から出て、右へ曲がると天満宮への参道になります。
駅の向こうにある【YAMAYA BASE DAZAIFU】という店の冬季節限定の焼き芋オーレは絶対に見逃がせません。一口飲んだら、口の中に濃厚な芋の味が漂っていくと同時にアイスクリームが溶けていきました。とてもおいしかったです。寒い冬、温かいミルクティーを飲みながら散歩するのは最高!何か幸せな気持ちになると、目にする世界が美しく見えてきます。

参道の両側には雑貨店がたくさん並んでいます。買い物を楽しみながら意匠に凝った工芸品から日本文化を感じます。気に入った物はプレゼントとして親友に贈ったり、自分の家に飾ったりしてもいいと思います。

    

さて、天満宮に向かって出発、進行!小さい交差点を左へ曲がると【寺子屋太宰府本舗・太宰府煎餅】という煎餅の専門店があります。煎餅というより焼いたお餅みたいな食感でした。伝統的なカリカリするせんべいと全然違います。さらに日本特製の柚子胡椒を付けると、意外においしかったです。

さらに進むと、【筑紫庵本店】というハンバーガー・唐揚げの店と【揚子江豚肉まん】という店が出てきました。唐揚げはたくさんの味があり、好きな味を選べます。福岡名物と称されている明太子付けの唐揚げもありますよ。明太子が好きな人はぜひ食べてみてください。すこし悩んだ後、私は柚子胡椒味の唐揚げを買っちゃいました。待つ時間が長かったけど、食べてみたら待った甲斐がありました。また、「揚子江豚肉まん」と名づけられた肉まんは値段がやや高いけど、本当にサイズが大きいです。そして、皮が薄く、スープも濃厚でおいしかったです。

食べ終わった後、最初の参道に戻り、散歩を続けました。少し歩いたら外観が特別なスターバックスの店を目にしました。デザインのヒントは日本の伝統的なおもちゃから得て、たくさんの鳥が空へ飛んで行く姿を描写しているそうです。デザインが特別なので、すでに観光客に人気がある必ず記念写真を撮るスポットになっています。

その後、福岡名物の明太子に関するお土産店を通りました。私は明太子があんまり好きではないですが、「せっかく福岡に来たのだから少しでも食べてみてください」と、友達に言われました。何か北京に行ったら、北京ダックを食べなければ北京に行ったとは言えないみたいな感じですね。明太子お茶漬けに挑戦してみました。やっぱりまあまあでした。明太子はおいしい、ただ私の口に合わないのかもしれません。(笑)

ようやく天満宮に着きました。今年は天神様の菅原道真公の生まれ年のため、例年よりご利益があるかもしれないです。重要なテストがある人はぜひ来てください。私は菅原道真公に「仕事がすべてうまくいくように、疫病退散できるように」と「全集中」でお願いしました。

その後、私は『鬼滅の刃』が好きなので、天満宮の後方に位置する、『鬼滅の刃』のファン聖地とされる「竈門神社」に行きました。人気キャラクターに扮した参拝客もおり、とてもにぎわっていました。神社の名前が漫画の主人公・竈門炭次郎と同じことや、宝満山での山伏の衣装は主人公が着ている羽織と同じ「市松模様」であることなどから作品のルーツではないかと話題になっています。

最後に、絶対に忘れられない所、森の中にある海――九州国立博物館に行きました。

  

長いエスカレーターに乗って、きれいなカラートンネルを通ると、森の中にある海は目の前に現れました。九州国立博物館はお客様の感動に繋がる展示、来館者の心を動かせる展示づくりに取り組んでいます。
今2020年度唯一の特別展「奈良・中宮寺の国宝」(2021年1月26日から3月21日まで)が三階特別展示室で開催されています。この展覧会は本尊の国宝「菩薩半跏思惟像」をはじめ、「天寿国繍帳」など中宮寺の寺宝の数々を紹介しています。また、特集展示の「天神縁起の世界」(2021年2月2日から3月28日まで)は文化交流展示室・第九室に展示されています。日本では「天神さま」こと菅原道真公にまつわる物語を「天神縁起」と呼びます。本展は、天神縁起をはじめとする天神様の豊かな世界を紹介し、親しみのある菅原道真公の姿に迫ります。九州国立博物館では、コロナ対策はしっかり行っているので、安心してご来館ください。

重要な文化財を鑑賞した後、友達に九博のお土産をあげたくて、ミュージアムショップに行ってみました。ミュージアムショップはショッピングを楽しみながら展示資料などについて学ぶ事ができ、教育にも貢献する重要な施設です。九博はそこでも皆さんに喜んでもらって、何度も来てもらえるショップにしていくために、楽しみつつ学べる魅力的な商品を厳選しています。帰りがけに、ぜひ楽しんでいただければと思います。

こうして、太宰府での一日はあっという間に過ぎてしまいました。帰る際に、太宰府の名物として海外でも名を馳せている梅ヶ枝餅を食べました。美味しかったです。今日は体も心も大満足な一日でした!
皆さん、もしチャンスがあればぜひ遊びに来てくださいね。

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